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日当たりという観点からの物件選び

 

小田原駅前に2つのマンションがあります。

 

築年数もグレードも階数も同じぐらいのマンションです。

 

小田原駅徒歩圏で共に同じ距離感なので、中古の販売価格も同じぐらいと思っていました。

 

しかし現実は1000万円以上の価格差がついています。

 

タイトルから察する方もいると思いますが、片方は「西・南・東のコの字」型に建っていて、もう一つは「東西」に建っています。

 

南向き=日照良好と言うのが、大きい選択肢になっている証拠です。

 

 

 

小田原に建つマンションの場合、東向きバルコニーの場合、階数が高ければ江ノ島・房総方面の海眺望があります。

 

小田原駅徒歩圏の立地ですと「夏に鴨宮の花火大会が良く見えます」となります。

 

西向きバルコニーの場合、真鶴・伊豆方面の眺望があります。

 

場所によっては小田原城の眺望があります。

 

実は南向きバルコニーですと、眺望に対象物は無い場合が多いです。

 

眺望だけ考えれば、東西向きもありだと思いますが、日照は別問題です。

 

 

 

私見ですが、南>東>西>北という順番になるでしょう。

 

南向きであれば、バルコニーや室内に入る日照の時間が長いです。

 

洗濯物の乾きも早いですし、ダニの発生も少ないでしょう。

 

余談ですが、海眺望の話を触れましたが、小田原は海風が吹きます。

 

日中は海から陸に向けて風が吹くわけですから、南向きバルコニーは通風が良くなるのです。

 

尚更、ダニの発生も抑えられます。

 

 

 

次は東向きのバルコニーです。

 

特にキッチンの窓が東向きであれば、朝ご飯を作るお母さんは、朝日を浴びた明るいなかで料理ができるわけです。

 

またマンションは鉄筋コンクリートの特性から「暖まりにくいけど、暖まったら冷えにくい」特性があります。

 

だから冬場は、午前中の寒いうちに日照があれば、暖房代も抑えられるのです。

 

その代わり、午後の日照は落ちます。

 

 

 

西向きのバルコニーですが、夕方からの強い西日なので、午後からの活動向き、とは言われます。

 

ただ、言い訳感が強い宣伝文句ですね。

 

さらに北向きとなると、「足柄山や富士山が望めます」ぐらいしかセールストークが浮かびません。

 

加筆すれば、日照が少ない部屋ですと、カビや湿気が沸きやすい傾向があります。

 

こまめに窓を開けて通風したり、除湿機を置く必要があると思います。

 

ただお客様の中で北側バルコニーにこだわっている方がいました。

 

理由は「寝室としては日照の加減も良く、すぐ布団が干せるから」とのことでした。

 

捕らえよう、考えようですね。

 

 

 

さて、大事なことは「日照問題は買った後は解決しない」ということです。

 

斜に見た言い方をすれば「隣に建物が建ったりして、悪くなることはあるが、良くなることは極めて稀」ということです。

 

だから、南向きバルコニーの物件は「割高」なのです。

 

日照も、大きな物件価値を決める要素なのです。

 

 

 

□「日照」という商品価値を把握しておく。

 



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