重要事項説明・売買契約の身のこなし方

 

不動産の売買契約ほど、この数年で厳格化したものは無いと思います。

 

バブル期と現在を比べても、書類量は、約5倍になったとも言われています。

 

「生まれて、こんなに自分の名前と住所を短時間に書いたことは無い」。

 

実際に契約をした方が、終わってからポツッといった一言です。

 

 

 

不動産を購入するとなると、もちろん契約となります。

 

この不動産を買います、売りますという形で、双方の記名・捺印の元、書類を作成します。

 

その前に「買おうとしている不動産の内容・物件を説明しなければならない」という国のルールがあります。

 

なので、書類を作成して、契約直前に説明を行います。

 

これを『重要事項説明』、略称『重説』、訳すと「重要な不動産の各事項を説明する」を行います。

 

 

 

重要事項説明では、不動産の持主、登記簿謄本(国管轄の不動産管理機関である法務局にある帳簿)の記載内容から、建物建てる場合のルール(これは建てられるけど、これは無理)、道路やライフラインのことなど、説明します。

 

また不動産を購入する場合、どこでお金借りるか、もしトラブルがあったら契約はどうなるかなども説明します。

 

戸建(家)の場合はもちろん、マンションの場合もすべて説明しなければなりません。

 

私の場合、活断層も調べますし、周辺の水害被害、標高、事件なども説明します。

 

重要事項説明の書類のフォーマットは10ページほどですが、関連書類だけで100枚は軽くこえます。

 

時間は平均で1時間半、長い場合は3時間ぐらいかかる場合もあります。

 

必要があれば、事前に書類を渡して目を通してもらい、当日、質問に答える場合もあります。

 

 

 

しかし、このやり方が標準か?と言われると、返答しかねます。

 

契約当日、不動産会社の会議室的な部屋に通されると、机の上に書類がドーンの乗っていて、その前にチョコンと座らされます。

 

対面に座った不動産会社の人が、「とりあえず、これが重要事項説明ですから、ざ~っと読んでおいてください」と言います。

 

これで重要事項説明が終わり、という会社も存在するそうです。

 

 

 

恐れず言えば、不動産会社にとって、重要事項説明は「一つのリスク」と考える傾向も残っています。

 

「説明聞いているうちに、やっぱり辞めたって言われるかもしれない」

 

「どうせ、説明聞いたって、わかりゃしないでしょ」

 

だから、重要事項説明の時間が短いことが、「担当者の腕」的な評価をする風潮もあります。

 

これを『形骸化』と言うと思うですけどね…。

 

重要事項説明を、しトラブルがあった場合に、「ちゃんと説明したじゃないです」というための通過儀式にしてはいけません。

 

賃貸と違い、住み替えが容易ではないので、物件についてわからないとか、知らなかったでは、買主側もいけないのです。

 

 

 

「重要事項説明は、ちゃんと説明を受けたいんですけど」と事前に担当者に伝えておくことをオススメします。

 

何なら、事前に書類をもらえればいいと思います。

 

現場では、重要事項説明に書いてあることの読み上げですが、わからない言葉、意味があったら、恐れず聞くことです。

 

なので、契約当日は「半日はつぶれる」つもりで挑んだがいいと思います。

 

 

 

続いて行われる「売買契約」も重要事項説明と重複する内容が多々あります。

 

書類を確認しあったら、前記の署名・捺印の嵐です。

 

「説明を受けました」で重要事項説明(複数あります)や付帯設備表などに記名・捺印

 

「買いますよ、間違いなく」で契約書(複数ある場合も)に記名・捺印

 

「暴力団ではないですよ」で誓約書に記名・捺印…などなどです。

 

 

 

最後に一言。

 

大事な契約なので、家族全員で足を運んでもいいと思います。

 

そのために、キッズスペースがある会社も増えてきています。

 

みんなで聞けば、新居への愛着も増すでしょう。

 

 

 

□「重要な事柄を説明される」のだから、わからないところは、トコトン聞く。