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実はそこは手を付けられないマンションでのリフォームの箇所

 

中古マンションを購入する場合に、『リフォーム』を合わせて考えている方も多いはずです。

 

「やっと手に入れたマイホームだから、思い通りの家にしたい」と言う方も多いはずです。

 

もちろん、2室を1室にしたり、クロスや設備を変えたり、和室を洋室変えたり、理想の住まいに近づけることができます。

 

ただし、『手を付けられない箇所』も存在します。

 

 

 

まずは『玄関』です。

 

「傾いているかわからないけど、空けづらい」「錆びてきているから塗りなおしたい」と言う意見は多いです。

 

また、「郵便受けの調子が悪い」というケースもありました。

 

鍵の交換はできるのですが、それ以外はノータッチにせざるを得ません。

 

 

 

次は『サッシ』です。

 

昭和築のマンションでは、サッシに隙間があり、そこから砂埃だけではなく、雨水が入ってくる場合もあります。

 

日当たり日照がいい窓は、台風の時には大雨と風をいっぺんに受ける形になります。

 

だから、朝起きると、水浸しと言うケースもあります。

 

なので、古いマンションの場合、サッシの溝にバスタオルを敷いてある(詰めてある)こともあります。

 

 

 

あとは、『バルコニー』です。

 

高層階のマンションで、お子様がいらっしゃる場合、転落防止や、柵に上がらないために対策をされる方がいます。

 

たとえば、トレリスのような板を張ったりする場合です。

 

低層階でも道路からの視線を遮るために、鳩よけで置いたりする方もいらっしゃいます。

 

 

 

この3ヶ所は交換や修繕は、所有者ではできません。

 

理由は、すべて『レンタル(借り物)』だからです。

 

マンションの場合、玄関・サッシ・バルコニーは住んでいる方が独占的に使用することはできます。

 

だけど物件の購入価格に上記3ヶ所は含まれていないのです。

 

では何か不具合があった場合、どうすればいいのでしょうか?

 

管理組合や管理人に、不具合を伝え、マンション全戸で貯めた修繕積立金を使って直すことになります。

 

なお、前記のバルコニーに柵などを造るは、マンションのルール上、禁止になっていることがほとんどです。

 

また、サッシに関しては、既存の窓枠をそのままにしながら施工できる『ペアガラス』なども販売されています。

 

 

 

では、なぜこの3ヶ所は所有者の意志で交換・修繕できないのでしょうか?

 

マンションの場合、火事や地震などの災害時、『室内にいる住人が安全に戸外に出られる』ことを大前提にしています。

 

この考えを元に、建物全体の構造計算や設計をしていります。

 

もし、住んでいる人が自由意志でドアやサッシの交換をした場合、その強度を補償することができなくなるのです。

 

もちろん、天井高の変更、ブレーカーや管理人室へ繋がる電話(インターフォンと一体の場合が多いです)を移動することも認めない物件もあります。

 

 

 

「そんなこと言ったって、日常の生活に支障が出ているんだから、手を付けられないの?」と言う方もいらっしゃるはずです。

 

その場合は、迷わず管理人や管理会社に相談するべきです。

 

当事者以外にも、同じ意見が上がっていれば、そう遠くないうちに手を付けられるでしょう。

 

 

 

□『玄関』『サッシ』『バルコニー』はリフォームできない。

 



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