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マドわされない『窓』の話

 

マンションと戸建の生活を比較する場合、避けて通れないものの一つに『マド』があります。

 

当たり前のことを書きますが、窓は外と接している『外壁』に設置されます。

 

戸建の場合は、大まか四方に外壁があります。

 

マンションの場合は、通常二方向のみで、通常の角部屋でも三方向です。

 

ということは、窓が設置される部屋が少ないということになります。

 

 

 

また、廊下(通路)側の部屋の窓は、足元まである(掃き出し、と言います)ことは、ほとんどありません。

 

廊下側はエアコンの室外機置場やガス栓・水道栓などがあるメインボックス(通称・MB)があるため、広い窓が設置されることはレアケースです。

 

結果的に、通路側の部屋が暗くなってしまうのです。

 

一部のマンションでは、明るさを確保するために、壁面に曇りガラスを採用しているマンションも市内にはあります。

 

「マンションに住んだら、照明を使う機会が増えた」

 

「暗くて目が悪くなった」などの声も聞こえてきます。

 

 

 

そして、窓問題をよく意識される場所が、キッチン、トイレ、風呂、洗面所の『水回り』です。

 

マンションで、水回りの部屋に窓があるケースは少ないのが実情です。

 

なので、水回りの部屋には、湿気を排出するために換気扇が設置される対応するわけです。

 

でも換気機能が低下すれば、湿気が貯まることになり、クロスの剥がれやシミ、汚れに繋がるわけです。

 

 

 

そして窓が無い部屋が起因して、マンション住民から不満があがるのが『臭い』問題です。

 

マンションの場合、「隣の人の音が!」という不満は多いですが、「隣の人の臭いが!」というのは少ないです。

 

さすがに、鉄筋コンクリートの壁が臭いを通して…とはいかないわけです。

 

逆に自室から出た臭いが室内に、こもりやすいわけです。

 

前期の換気扇がフル回転していても、中々解決しないことが多くなるわけです。

 

築年が経ったマンションの場合、「トイレにある10cmぐらいの換気扇で、音ばっかり大きくて…。臭いを外に出してくれるかなぁ…」と思ったりします。

 

中古マンションの場合、臭いの問題は『自室』ですので、内覧時にクンクンして、気になるようだったら担当者に聞くことをオススメします。

 

対応策としては、「換気扇の交換」です。

 

リフォーム時に見落としたり、後回しにされることが多いですが、手をつけると新生活が気持ちよく過ごせます。

 

 

 

もう一つの側面を言えば、窓(サッシ)の部分は所有者の持ち物ではなく、あくまでも『借り物』です。

 

だから、安易に交換はできません。

 

極端に痛んでいる場合は、外からの雨風の影響が受けやすい窓ともいえます。

 

大手建材メーカーから、二重サッシなどの商品が出ているので、お悩みのからは相談するのも一つでしょう。

 

 

 

□窓が無い部屋で、クンクンしてみる。

 



『用途地域』という住環境の判断基準


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