【今回のプログでは、平成29年6月15日放送・TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』の『デイ・キャッチャーズ・ボイス』の山田五郎氏の発言を一部参考にしております】
観光立国日本を謳う昨今、箱根のお膝元でもある小田原にも多くの外国観光客が増えております。
土日に係らず、大きなスーツケースを持った観光客が、右往左往しています。
だが、小田原市では長年言われていることですが、「新幹線停車駅がありながら、ホテルが圧倒的に少ない」という実情があります。
原因は、「泊まるんだったら、温泉のある箱根か熱海にどうぞ」という観念があったからと思います。
大手ホテルチェーンも新幹線停車駅に出店していないのが小田原だけと言う噂も飛び交います(近々オープンしますけどね…)。
そんな中、注目を集めているのが『民泊』です。
小田原の関係者によれば「近隣で民泊の数が多いのは小田原」と話が上がるぐらいです。
観光客の多さで言えば、日本一といって良い京都でも、その数を増やしているそうです。
特に清水寺や八坂神社などを有する京都府東山区では、人口減少による空家の増加が影響し、『民泊街』と言えるような様相のようです。
タイのバンコクにあるような、バックパッカーが数多く徘徊する街並みが、古都に存在することに、「なんだかなぁ~」と思ってしまうわけです。
その流れが、小田原にも近づいている、いや、すでに進んでいるといって良い状況です。
さて、表題に戻ります。
投資向け物件としてマンションを買う人の中に、「民泊用」としてマンションを買う人も増えているそうです。
特に東京・大阪・京都・札幌などは、かなりの数になっております。
加筆すれば、それに伴い、住民とのトラブルも増加しております。
たとえば、夜中までエントランスや室内で騒いだりする、見知らぬ人が部屋を出入りする(しかも多人数)、ゴミを廊下や階段などに撒き散らす、喫煙など…。
それに対抗すべく、「民泊禁止」を管理規約に加えるマンションも増えてきました。
また多くの分譲マンションの規約には「所有者の居住以外の使用を禁じる」と名文されていますので、それを旗印に民泊している部屋の所有者に詰め寄るケースもあるようです。
では「どんなマンションが民泊用に好まれる」のでしょうか?
答えは「管理が甘い、自主管理のマンション」です。
住民トラブルを解消するには、管理を委託しているのであれば管理会社が行います。
ただし、住民が管理する『自主管理』のマンションは、住民代表である管理組合長などが、掛け合うことになります。
もし呼び鈴押して、中から出てきたのが外国籍の方だったら、住民の考えや注意喚起がちゃんと行えるのでしょうか?
民泊を営んでいる人は、そのことを十分に把握しています。
だから、そういうマンションは好まれるのです。
私見で言えば、民泊は「違法ではないけど、合法ではない」というグレーな商売です。
賃貸でも売買でも引渡しの際に、契約者でない人がかぎの受け取りに来る、多数の鍵を複製する、契約者ではない人が出入りするとなると、「民泊」を疑うごとになります。
現状は観光客が増加しています。
それを後押していているのは『中国人』と『韓国人』です。
全体の3割以上だそうです。
中国で「海外で買ってきたものの関税を高くします」というルールを作ったら爆買いが止まった実情を知っているはずです。
ようは、あらたな「チャイナ・リスク」です。
加えて、観光客の増加は間違いなく、2020年を頂点にすることを考えているはずです。
現況では、日本全体の宿泊能力がないわけですから、民泊を黙認して、下駄を履かせるしかありません。
それが過ぎたら、間違いなく規制を作って、数を減らします。
これから民泊を始める方は、「2020年問題」を意識して営む必要性があるでしょう。
□「民泊はブームである」と考えて、ことを進める。
※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.6.16
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