不動産屋さんが嫌がるお客はこんな人

ある日、こんなお客様が、来店されました。

 

<お客様>お買い得な物件があったら、買いたいと思っているんだけど。

<店員>そうですか、土地ですか?戸建ですか?マンションですか?

<お客様>住みやすかったら、どれでもいいんだよ~

<店員>なるほど~、では予算はどのくらいですか?

<お客様>お買い得で住みやすい物件だったら、良いんだよ~。まずは、オススメがあるか、ないかジャン。

【具体的な方向性が決まっていない人・かといって『冷やかし』ではないと思っている人】

<店員>それじゃあ、このマンションはいかがですか?

<お客様>これじゃ、駅から遠いじゃん。小田原駅徒歩10分以内で70㎡以上、平成15年より前に建てられて、修繕積立金・管理費が安くて、南向きの5階以上で、津波の心配がない1000万円台の物件ないの?

【物件のハードルが高い人、高いことに気付いていない人】

<店員>そうですか…その条件だと中々難しいですね。

<お客様>そうなの?○×不動産に行った時は、いろいろ物件見せてくれたよ。

【他店の話をする。普通は他店が嫌った客か、もめた客か、見込みがない客と判断したと鑑みる】

<店員>内覧ですか?それなら、この物件などはいかがでしょうか?当社が取り扱っている物件ですし。

<お客様>もし見してくれるのなら、ネットに乗ってる「ホニャララマンション」が見たいよ。

<店員>あの物件が出ているのは知っていますが、他者が扱っていて確認しないと…あと所有者が住んでいると思うのですか…。

<お客様>そんなの関係ないじゃん。早く売りたいんでしょ?そのぐらい対応しないとね。

【所有者が住んでいる場合、内覧には事前の申し込みが必要なことが多い。特に他社物件は相手の不動産会社にも了解を取らないといけない】

<店員>あはは…それなら、こちらのマンションはどうですか?

<お客様>おぅおぅ、そのマンションなら見たことあるよ。古いマンションだから古臭くて、設備も悪くてね。住んでいるの人の目つきも悪かったよ。

<店員>えっ?その設備が悪いとかの話を、住んでいる人にしたんですか?

<お客様>だって、これから住むかもしれないから、『情報の開示』は必要ジャン。「隣はどんな人住んでますか?」とか「追炊きもなくて大変ですね」とか。ぶっきらぼうに答えていたよ。

【居住中のマンションで、所有者に必要以上に質問をすること。エントランスなどでも同様】

<店員>このマンション価格の割り悪くないと思うんですよね…工業地域ですけど、落ち着いた住環境だし。

<お客様>工業地域?だめだめ!そこは工場しか建たない所でしょ!そんなところ住めないよ。不勉強だね君は!

【知ってる不動産情報を知ったかする人。工場しか建たないエリアは『工業専用地域』。】

<店員>そうですか…。ちょっと物件はそのぐらいしかないですね…。

<お客様>そんなことないでしょう。未公開の物件が何かあるでしょ?ぜひ教えてよ。

【ネットに載っていない・オープンで販売していない物件情報を知りたがる】

<店員>それなら物件が出ましたら、お知らせしますので、こちらのお客様カードにご記入を

<お客様>いやいや、フラッとよっただけだから。この辺よく寄るから、また足運ぶよ。

【相手に情報を求めるが、自分の情報を明かさない人】

<店員>わかりました…。ちなみに購入は現金ですか?ローンですか?

<お客様>いやいや、ローンは借入れがあるから使えないし、手持ちも300万円ぐらいしかないから、それで買えるマンションだよ

 

極端な例を挙げていますが、私が思う「タチの悪いお客様」は、こんなところです。

大事なのは「冷やかし」が悪いわけではありません。

最初から「はじめてマンション購入を考えているので…」と言えば、いいわけです。

『週刊実は…』ということで、あとからチョロチョロ本音が出てくるのが一番きついのです。

皆さんも御気に止めといてください。

 

□「嫌な客になっていないか」ふと考えてみる。

 

※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.6.19



「マンション買って、民泊にする」を考える。


小田原の海眺望マンションを海側から観察する。