「マンションを購入する」となると、一番身近な指南役となるのは、不動産会社の人といえます。
ただし、住宅ローンを使って購入するとなると、金融機関との連携は不可避と言えます。
両者の協力と助言が無ければ、良い買物にはならない、と断言できます。
だからこそ、私は、不動産会社も金融機関の比較・検討して選ぶべきと話をしています。
「住宅ローンアドバイザー」の講習の場でも、再三出てくるワードです。
ただ多くの方は、不動産会社はもとより、金融機関との関係を軽く見る傾向があります。
仮に住宅ローンを使って、不動産を購入する場合、検討者は、最低でも3~4回は足を運ばなければなりません。
まずは、「住宅ローンの仮審査」。
メガバンクなどはインターネットで代用する場合もありますが、多くの金融機関は来店し、申し込みを行います。
次に、「住宅ローンの本審査」
多額のお金を借り入れる住宅ローンは、2回の審査を行います。
その後は、「住宅ローンの本申し込み」
やっとお金を借りる申し込みをします。
『金融消費賃借契約』、通称『金消契約』ともいいます。
そして最後に、「決済」。
買主から売主にお金の支払をします。
しかもこの4回、ただ来店すればいいというものではありません。
何枚もの書類に目を通し、記入・捺印が必要な上、必要な書類を持参しなければなりません。
その確認もするとなると、さらに来店数は増えることになります。
加筆すれば、このやり取りは、購入検討者自身がすべて行うことになります。
大抵は、不動産会社の人も同行しません。
「銀行ローンを使うんだったら、銀行に相談しに行ってください」。
この一言で終わりです。
私は時間がある限り、金融機関には同行するようにしています。
「課税証明書取ってきて下さい」とか「団信(団体信用保険)には入りますか?」とか、専門用語のオンパレードということもしばしば。
それはこういうことですよ、と説明し、こちらから金融機関に聞くことはしっかり聞いて、説明します。
へんな言い方ですが、金融機関VS相談者という、1対1にしないことが重要だと考えています。
ひとりで銀行に行った人に、「何かわからないことがありますか」と聞くと、「わからないことがわからない」と言うこともあります。
わからないまま、ことが進んでしまうことは大変悲しいことです。
大事なことはわからないことが出てきた時に、「これって何ですか?」と聞ける空気感です。
金融機関でいれば住宅ローン専用の店舗や、「住宅ローン相談日」というイベントなどです。
不動産会社でいれば、住宅ローンアドバイザーなどの資格者・有経験者に担当してもらうことです。
あまり自力で学習してしまうと、「わからない」という言葉が言い辛くなることも事実です。
金融機関のCMのうたい文句ではないですが「何でも相談できる」ことが重要です。
□「これ、よくわからないんですけど」と淀みなく言える人に担当してもらう。
※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.7.3
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