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戸建ではなく、マンションを選ぶ理由を考える

前回、「あなたにとって『買いたいマンション』は何ですか?」という問いかけをしました。

大きく3つに意見が分かれるとして、『マンションと言う肩書き』か、『適切な価格』か、『住み心地』になるとあげました。

それぞれの意味合いを、掘り下げていきたいと思います。

まずは「マンションと言う肩書き」です。

少しわかりづらい表現ですが、わかりやすく言えば、「マンションに住みたいから買いたい」ということです。

 

一昔前は、『マンション<戸建』という風潮があります。

戸建だったら、周りに気にせず、ゆったりと生活できる、という趣旨だと思います。

資産価値としても、土地の何分の一しか所有権がないマンションより、戸建のほうが安定しているとまで言う人がいます。

今は「持ち家を売って、マンションに引っ越す」時代です。

価値が同等、もしくは逆転しているともいえる状況です。

 

では、戸建ではなく、マンションの生活を選んだのでしょうか?

まずは、『利便性』でしょう。

小田原駅徒歩10分圏内で、戸建の物件を探すと言うのは困難を極めます。

商業エリアが広がり、戸建が並ぶ住宅街は、西口側の城山エリアに点在するのみです。

物件が少ないわけですから、価格帯も高くなるわけです。

しかしマンションとなると、物件が出てきます。

選択肢も広がりますし、価格帯も戸建に比べれば、抑えることもできます。

小田原でマンションを購入する人で、最も多い理由はここだと思います。

なので、徒歩圏外の物件と比べると、価格帯は高めといえます。

 

価格帯が高めとなると、「資産価値」として、あえてマンションを選ぶ方も多いです。

10年後・20年後に、どのくらいの価値になっているか。

戸建の場合、木造住宅であれば、どんな一流メーカーが建てようと、耐久年数が20年のため、建物の価値はゼロベースで評価されます。

マンションの場合、鉄筋コンクリート造りが主なので、耐久年数は50年です。

その分、目減りが少ないということでしょう。

駅の徒歩圏となれば、「住まなくなったら、賃貸物件として収入を得る」ことも可能です。

プログでは良く書かせてもらっていますが、小田原駅徒歩圏のマンション数は少ないので、それだけでも価値は高まっています。

 

それ以外にも、マンションを選ぶ理由は多々あります。

「高齢の住人にとって、管理人がいると、何かの時に安心だから」。

「歳をとって、庭の手入れなどが面倒になったから」。

「家族が独立して、自宅の2階に上がることもなくなったから」。

「家族に先立たれ、独りになり、知人が住んでいるマンションに移りたい」。

実は、マンションに住みたいというニーズは、若い人以上にシニアに増えている、と言うのが実情です。

「定年までずっと賃貸で生活していて、退職金を元手にマンションを購入している」と言う方もいらっしゃいます。

そのため、1000万円前後の管理体制がしっかりしているマンションというのは、人気が高いスポットなのです。

住む人にとって「マンション」の魅力は人それぞれです。

なんでこのマンションに人気が集まるのか?

何で高いのか?

何でインターネットに出る前に売れてしまうのか?

購入検討者の気持ちを察すると、見えてくるものがあります。

 

□「何でマンションに住みたいの?」と自問自答する。

 

※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.6.5



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