不動産の営業マンの心持がわかる魔法の言葉。

不動産屋に勤めていると「羽振りがいいんだね」とか、「儲かっていいね」と言う人がいます。

私自身もそうですが、他業種から飛び込んでくる人も多いです。

私事で言えば、7年前に転職する時に、たまたま就職できたのが『不動産業』だったのです。

前会社の先輩だった元不動産業の人が、「人生最大の買物の手伝いができるって、すばらしいじゃないか」という言葉に、ころっと、いってしまったわけです。

でもこの業界に飛び込む多くの方が、「手っ取り早く大金をつかめるから」と考えているようです。

語弊のある言い方ですが、「転職して不動産屋になりたいんだけど」と相談する機会があるたびに、そういう空気感を感じます。

 

さて本題に入ります。

不動産業が儲かるか?の問いですが、私の答えは「場所による」だと思います。

切り口を変えれば「今の時代、小田原で不動産業をやっているのは大変」ということです。

私がこの業界に入ってから、多くの宅建の資格を持った営業マンが、相模川を越えて、東進していきました。

「小田原では勝負にならない」と言う言葉を残した人もいます。

会社で聞いた話ですと、小田原は10年連続で地価が下がっています。

南足柄などの近隣も、箱根や湯河原などのリゾート地も同様です。

逆に、東京や横浜の地価は上がっています。

同じ一軒のマンションの売買で、販売価格が倍違ったら、仲介手数料も、歩合も倍違います。

良くも悪くも数字で動いているのが不動産会社です。

そのあおりを受けて、小田原市を中心に、不動産業を縮小、廃業するところも増えてきています。

そのぐらい、小田原の不動産業界は疲弊しているのです。

逆に、東京や横浜の不動産業界は活況を迎えています。

転職サイトでも、多くの求人を出し、魅力ある言葉を並べます。

 

何でこんな話をしているかと、説明します。

先日、担当しているお客様から、こんな相談を受けました。

「どうやって、いい営業マンと、悪い営業マンを見分ければいいの?」。

私は「お客様の顔がお金に見えているか、いないかではないの」と話しました。

お金しか考えていない人は、売ったら終わりです。

売った後、そのお客様からはお金は産みませんし、クレームと言う余計なことを言い出す人が多いと思う営業マンはいます。

不動産の売買は、売った後=住みはじめた後が重要なはずです。

 

この営業マン、大丈夫かなぁ、と言うときに使う魔法の言葉があります。

「私がこのマンション買ったら、あなたはいくら儲かるの?」。

ちゃんと数字を答える人もいます。

濁す人もいます。

金額を聞いて、安い、高いと感じる人もいます。

ある程度の指針にはなるでしょう。

 

 

□「マンション買ったら、あなたはいくら儲かるの」と聞いて見る。



小田原のマンションニーズと現実の差異を斜め見する。


2020年完成予定の小田原のマンションチラシを見ながら、平成マンション事情を斜め見する。