「私は住宅ローン通らないよ」。
そのことを理由に、賃貸派になっている方もいらっしゃいます。
そういうお客様には「なぜ、そう思うのですか?」とお尋ねします。
大方の答えが、「今、借金返しているから」と言われます。
知っていて欲しいのは「借金していることが、通らない理由にならない」ということです。
たとえば、あなたが、友達A君とB君にお金を貸すとします。
A君もB君も月々の小遣いは2,000円です。
A君は「月末に返すから2,000円貸してくれよ」と言います。
B君は「明日返すから500円貸してしてくれよ」と言います。
A君は月末に2,000円返してくれました。
B君は「持ち合わせがないから…」といって、期日に遅れて返ってきました。
また二人が同じように「月末までに5,000円貸して」といわれたら、どうしますか?
金融機関は大方「A君」を信用します。
なぜなら、約束を守ったからです。
借りた額ではありません。
第2問です。
A君に「この前、別の友達も借りたよね?」と聞いた時、どんな返事がいいでしょうか?
「借りたよ。でも全額返したよ」なら、信用されます。
「借りたよ。毎月、ちゃんと返しているよ」も合格です。
「確かに借りたけどさ、その時ジリ貧で…。すこし遅れたけど、会うたびに返しているよ」なら、次第点でしょうか。
「えっ借りたっけなぁ…」「忘れちゃったよ」とシラを切るのが最もダメです。
現実は、銀行ローンで審査をすると「借入履歴、告知不足」となる場合が非常に多いのです。
ちゃんとしたことを言わない→何か隠し事がある、これが心象を悪くします。
金融機関は「お金を貸して、利益を上乗せした分を、予定通りに返してくれる人」にお金を貸します。
商売だから、当たり前です。
「お金を借りている」ことをマイナスと考えたら、ある意味「自己否定」になっちゃいます。
貸す側・借りる側の関係を維持するには「約束を守る人」を優先するのも必然でしょう。
だから、「遅滞する人」は嫌がります。
金融機関は審査として、過去何年分かの公共料金・クレジットカードや携帯電話の月々支払いなどに遅れがあるかを確認することがあります。
生活費を遅滞する人は住宅ローンを遅滞するに決まっている、と見るからです。
追記すれば、介護や転職、病気による入院など理由があって遅滞した場合、そのことはしっかり言うことです。
□ウルフルズの歌で「貸した金返せよ♪」と聞いて、うつむく方は厳しい
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