売り手の真理を考えると、物件の価値が垣間見れる

 

家に「それいけ!アンパンマン」のDVD-BOXがあります。

 

5年前に買って、値段は3枚組で3,000円でした。

 

当時は、子どもも小さかったから良く見ていましたけど、小学生に上がり、まったく興味がなくなりました。

 

「新しいDVDが見たい~」と子どもがせがむので、売ってその金を元手にしようと考えました。

 

まずは買取屋さんです。

 

びっくりするぐらい安い買取価格を言われたので、搾り出すように「考えます…」と応えて退散しました。

 

でも、聞くところによると、ネットのオークションと言うのがあるのがわかりました。

 

スマホを使って写真を撮ったり、文章を入れたり四苦八苦しながら、やっとのこと準備ができました。

 

さて、価格の設定です。

 

類似商品の落札結果を見ると、1,200円~1,500円の価格帯でした。

 

「買った金額が3,000円だったから、2,000円ぐらいでは売りたいな…」

 

「子どもが望んでいるDVDも3,000円だから、半分以上の資金にはしたいよね…」

 

「このオークションって、値引き交渉が入るはずだから、高めに設定しよっ」

 

ということで、2,000円をスタート価格にして、オークションを始めました。

 

この話は、実は数ヶ月前の話。

 

いまだ買い手はついていません。

 

 

 

マンションを売る場合も似たような心理が働きます。

 

DVD→マンション、価格のすべてを円→万円、ネットのオークション→不動産会社で販売、に変えてみてください。

 

それなりに意味が通ると思います。

 

売り手が見落とすことですが、「買ったときの金額が3,000円」とか「DVDを新しく買いたいから2,000円にしたい」と言う観念は、買主にはまったく意味がない、ということです。

 

むしろ、「5年落ちのDVD」「幼児(子ども・ファミリー)向けの内容」ということが重要なのです。

 

そして何より、「売る側は少しでも高く売りたい」という気持ちが強く出るのも仕方がないことです。

 

 

 

なので、大抵の中古マンションの価格は少し高めになって売り出されることが多いのです。

 

不動産会社は、実勢価格を持ち合わせていますから、「値引き見込んでの設定だな…」と見るわけです。

 

ただ稀に「安っ!」という価格で売り出される物件もあります。

 

それは「本当にお金に困っている人」の場合です。

 

前記の例で言えば、「DVDを売って、来月の子どもの給食代にする」と言う場合です。

 

任意売却物件の多くもそれに当たるでしょう。

 

安くすれば、早く買い手がついて、早く現金化できる。

 

いわゆる「捨て売り」ともいえます。

 

ただ捨て売りするDVDには愛情がないですから、ディスクに傷があったり、ケースがボロボロだったりする場合があります。

 

安物買いの銭失い、だけにはならないように。

 

 

 

□この価格は「売れたら嬉しい」のか「売れないと困る」のか、推察する。