小田原に大手ブランドマンションが少ないわけ

 

小田原にも100を越える分譲マンションが建設されています。

 

私たちが情報提供するホームページ『小田原マンションスクエア』内の情報ページ『小田原マンションライブラリー』にも数多くのマンションが掲載されています。

 

しかし、大手のマンションブランドが、小田原には中々出てきていない現状があります。

 

たとえば、東急建設(アルスやブランズ)、三菱地所(ザ・パークハウス)、東京建物(ブリリア)、プラウド(野村不動産)、住友不動産(ウエリス)などです。

 

踏み込んで言えば、小田急建設系でさえ、小田原ではなく、開成にマンションを建てています。

 

もちろん、サーパス(穴吹セザール)、大京(ライオンズマンション)、ナイスなどは小田原に進出していますが、新幹線が停車する小田原にしては、力強くない状況です。

 

理由は何でしょうか?

 

 

 

私の推察ですが、小田原はマンションを建設するには「美味しくない場所」だからだと思います。

 

まずは、駅周辺に大きな敷地を取得するのが難しいというのがあります。

 

城下町で、細切れの区画が多いですから、まとめて大きな敷地を取得するのは難しいわけです。

 

『サーパス小田原シティ』のように、元バスの操車場のような元々大きな場所がポカンと空かないと難しいわけです。

 

だから、少しでも広い敷地が空くと「マンションが建つんじゃないか?」と勘ぐるわけです。

 

現状だと、元ニチイ・元エポ・元書店あたりは、その手の話題の中心です。

 

もちろん、マンション建設を確定させる情報は、何一つありません。

 

 

 

ただ、原因はそれだけではないと思います。

 

代表格は『高さ規制』です。

 

小田原市は平成17年6月に、建物を建てる時のルールを新設しました。

 

ざっくり言えば、高い建物が作りづらくなったのです。

 

ルールを作るときには、市民説明会や審議会が行われました。

 

その時に「高い建物ばっかり建ってくると、日当たりや通風も悪くなるし、何より小田原上が見えなくなるじゃないか!」という意見も出たことがうかがい知れます。

 

これが建設会社にとって大きな足かせになったと思われます。

 

 

 

マンションは、同じ敷地でも建物を高層化することで、利益率が高まる仕組みです。

 

10階建てより20階建ての方が儲かります。

 

だから東京の湾岸エリアなどは40階とか50階とか、超高層マンションが建設されるのです。

 

小田原市の高さ規制を受けて、マンション建設業者は、どのような対応をしたのでしょうか?

 

「ルール設定前の駆け込み建設」です。

 

ルールができる前に、「これを作ります!」と市役所に審査申し込みしたのです。

 

当ホームページの調べですと、小田原市内では、平成17年築の分譲マンションが5棟、平成18年築の分譲マンションが7棟です。

 

以後は毎年1~3棟しか完成しておりません。

 

もちろん、前記の『サーパス小田原シティ』のように施行後にも、小田原市の許可が得られれば、高層マンションは建てることは可能です。

 

 

 

最後に余談を。

 

私は虎屋の羊羹が大好きです。

 

約25cmの長さの美味を、毎日ちまちま薄く切って食べています。

 

そんな我が家に、客人が大挙訪れました。

 

お茶菓子として羊羹を出すことになりました。

 

問題は『何センチに切るか』です。

 

ホームページなどを見ると、「1本を10等分(約2.5cm)が望ましい」と書いてありました。

 

客人は10人ですが、私も食べたいです。

 

だから、みんなの分をお裾分けしてもらい、11個に切り分けました。

 

一人当たり2mm強薄くなりましたが、気付く人もいませんでした。

 

 

 

飛躍的比喩ですが、マンション建設でも同じようなことが行われています。

 

『高い建物造ると地域から文句は来るし、現状だと利益率が低いから、建物の高さを変えずに、階数を一つ増やした』マンションは市内に実在します。

 

そのぐらい小田原は、マンション業者にとっては、「ビミョー」な街なのです。

 

 

 

□小田原は高層マンションが建たない理由は「売れないから」だけじゃない。