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管理規約と言うルールブックを考える。

ヤフーブログでの記載日/2017.4.28

 

分譲マンションには、『管理規約』という書類があります。

噛み砕いて言えば、「マンションでの共同生活を健やかに過ごすためのルールブック」です。

ただ、実際に目を通してみると、文字ばっかりで『法律書』を読んでいるような気がします。

 

書き始めて早々に申し訳ありませんが、話がわき道にそれます。

私が宅建の試験を望むときに、大きな力になったのが『フォーサイト』という資格支援メーカーの教材でした。

ビデオ講座の講師は、同社の現社長の山田浩司さんでした。

一つの言葉を覚えるために、根拠をしめして論理的に教えてくれるので、脳みそへの吸収スピードが速かったのです。

いい先生です。

その人が、法律関係の書類・法令の文章が、なぜ難解であることを説明していました。

ざっくり言えば「あえて難しくして、素人さんに立ち入らせなくするため」とのことでした。

たとえば『遺言』。

一般的に『遺言』と言いますが、法曹界では『いごん』と言います。

この言葉を見て、なんていうのかを聞いて、法律に詳しいか、そうでないかを判断するそうです。

 

ここで話を本筋に戻します。

マンションの管理規約も、とても読みづらいものですが、取り扱っている内容は、日常的なものなのです。

なので、読むのではなく、『眺めて』いれば、ある程度、理解はできます。

しかも大抵、規約の構成は同じなので、一つのマンションではなく、複数のマンションの管理規約を眺めると(見比べる)、その違いがわかっています。

違いがわかると、どんな人に住んで欲しいのか?どんな制約が住む場所にあるのか?の2点が見えてきます。

 

多くの管理規約は『章』に分かれています。

書き出しは『総則』とかです。

これから書き進むための、言葉の説明(区分所有者とは部屋の持主のことですよ…みたいな)をしています。

ここは読み飛ばしていいです。

先を読んでいて、わからない言葉が出てきたら、ここで探す、というのが疲れない読み方です。

次に来るのが、お薬の説明にも登場する『用法』です。

マンションの一室の所有者として、どこまでは使えて、どこは使う場合使用料がかかって、どこは使えない、と言うことが書いてあります。

大抵は、室内→バルコニー→廊下などの共用部分→駐車場・駐輪場、と室内からだんだん遠くになるように解説してあります。

また「修繕・リフォーム」「ペット」「居住用か仕事でも使えるか」などの要点も書かれているので、重要です。

その後は修繕積立金や管理費などを解説する『管理』や、住民の組合である『管理組合』と『会計』、そのほかのことの『雑則』となり終了します。

 

前記3つで、注視して欲しいのは『管理組合』で、「役員がどのようなルールで決まっているか?」を把握することをオススメします。

もし『輪番制』となれば、「今年は部屋番号の末尾が“5”の家、来年は“6”」など、一定のルールが把握できます。

「そういうこと」がわずらわしい方は、ぜひ一読してください。

 

□管理規約の『用法』の章を、お茶でもしながら眺める。


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