前々回、「あなたにとって『買いたいマンション』は何ですか?」という問いかけをしました。
大きく3つに意見が分かれるとして、『マンションと言う肩書き』か、『適切な価格』か、『住み心地』になるとあげました。
それぞれの意味合いを、掘り下げていく第2回は「適切な価格」です。
少しわかりづらい表現ですが、わかりやすく言えば、「安いマンションだったら買う」ということです。
私が一時期、勝間和代という人にハマッた時期がありました。
情熱大陸などテレビ出演はもちろん、著書も乱読しました。
そのなかで「手で膝を打つ」表現があります。
「世の中で一番安い食べ物は何ですか」という問いかけです。
考えをめぐらすと、単価の安いものばかり思い浮かんできます。
勝間氏は「食パン」と答えます。
消費カロリーから鑑みると、費用対効果が高いそうです。
ネット民からは「勝間和代の食パンネタ」というそうです。
マンションの購入を考えている人にとって、「マンションの安さ」という基準はまちまちです。
賃貸から分譲マンションを購入する人にとっては、今生活している部屋<新しく購入したマンションという公式が成り立つでしょう。
住み替えでマンションを購入する人にとっては、現状の住まいでの生活<新しい住まいでの生活という公式が成り立つでしょう。
買って貸す人にとっては、購入金額<家賃収入+売却時価格という公式が成り立つでしょう。
上記の公式で右のウエイトが高くなり、それに伴う金銭的負担が少なければ、「安い」となるわけです。
ようは、高い・安いを判断するのは、当たり前ですが、購入者自身なのです。
ということは、十人十色・百人百様・千差万別・各人各様、ようは『好き好き』なのです。
だから、人気の高い「サーパス小田原シティ」の南向きの中層階3LDKで4000万円となると、「高い」と「安い」が混在するわけです。
たとえば、駅徒歩30分以上離れた昭和築のエレベータ無しの物件で300万円となると、「高い」と「安い」が混在するわけです。
ただし、人の趣向が偏るポイントがあります。
小田原のマンションで言えば「①小田原駅徒歩圏②平成築③南向きで日当たりいい④ファミリー向けマンション」です。
上記をはずせば少数派になるわけですから、販売価格的に安いものは出てくるでしょう。
ただ、人によっては、①~④の要素が揃わなければ、マンションを買う意味がないという人も多くいます。
駅徒歩30分以上で昭和築の1階、1LDKとなると、「100万円でも高い」と言う人はいます。
しかし切り口を変えれば、「歳をとって、落ち着いた住環境ですみたい。一人暮らしの家では大きすぎて、ある程度他の人の生活がある中で住みたい」と言うニーズもあるのは事実です。
また物理的に価格が下がれば、利回りがよくなるので、投資物件の価値があがる場合もあります。
「不動産の適正価格」を知るためには過去の販売実績や周辺の地価などは物差しにはなりますが、決定時事項にはなりません。
また不動産会社の助言も同様です。
あなた自身で「新しい生活環境>販売価格」となることが○・×決める要素と言えます。
□「このマンションがこの値段…」と自問自答する。
※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.6.10
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